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ほかほかローカルライフ

田舎だとネイチャーのパワーを実感するというか、人類自然には勝てんわなーというかんじになる。ほんのわずかの領域についてでも、自然を殺し尽くすことができない。まあ ABC 兵器でも使えばかなりいけるのかもだが、そんなもの使った日には人類も生きていけない。人類に問題ない範囲では、殺し尽くしたと思ってもしばらくしたら元通り。無理。英知でどうにかなる問題じゃない。人類全滅したあとにも自然環境はある、どんな形であるにせよ。

まず地方と東京では木のデカさが違う。あんまデカい木がないからな東京。なかなか実感できなかった。ゴツいとか強そうとかじゃなく、人間とスケールが違うもの。「人類生存圏付近には大したサイズの猪神居ないけど奥地に行ったらとんでもねえのが居る」みたいな、もののけ姫的なリアリズム。ビッグダディ感。圧倒される。ひとの寿命すでにこの一本に負けている。しかも山行くとそのクラスが際限なく生えてる。奥に行ったらもっとすごいのも居るかもしれない(薮に阻まれるので行けないが)。十本や二十本なら切り倒すこともできるかもだが、山全部となると手に負えない。おまけに分け入っても分け入っても青い山。生まれて死ぬまで木を倒しまくって、おれが寿命で死んだあと残った木がのうのうと繁栄、倒した切り株からも芽がはえて元の木阿弥。勝ち名乗りすらあげない。相手にしてない。生存競争だから。

そんなものより恐ろしいのが草。ひとつひとつはどうってことないが膨大。どうしようもない。しかも抜いても抜いても即復活の永パ。なにやっても無駄。ひとより長い寿命、または一年で死ぬけど増殖し続ける種族。戦闘力という尺度では相手にならない。押しのけて、やり過ごし、なだめすかしながら、できるだけ長く生存圏を維持するのが基本。アスファルトもコンクリートも食い破られる。一定期間もてばいいという発想。そりゃ自然災害も怖いけど、そんなものより植物の日常のほうがよっぽど怖い。なんでこんなゴツいやつらが蔓延してる世界で暮らしていけてるんだっていう。哺乳類を取り巻く環境は、恐竜時代のネズミ当時から大して状況は変わってない。植物は直接には人間を食い殺さないというだけ。

漁師も猟師もすごいけど、農家も本当にエキスパートだ。田園風景って超人工的。見渡すかぎり田んぼとか新宿新都心の光景と同レベル。人間の間でなんとなく回っていく仕事と違い、自然と向き合う仕事はすべて最前線だ。際限のない維持。ちょっと呆れるほどだ。都心の年度末っていつもどこかで道路工事ってかんじだけど、毎日舗装をやりかえてる道路なんかない、けど田んぼは毎日ひとの手が入ってる。そんだけやらないと追い出される。拡げた人類生存圏を奪いかえされる。ひとの暮らしていける世界をここまでにした努力、それを支え続けるコスト、細れば縮減して、尽きればひとの踏み入れる土地ではなくなる。テラフォーミングとかするだけじゃ住めないんだな、テラフォーミングしたうえでテラ並みのコストをかけて開拓しないことにはと、当たり前のことなんだけど、じわじわ染みてくるものがある。