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恋愛シミュレータがエターナルを志向しているように感じられる状況を打破するために - The Real Dating Simulator 2.36

恋愛シミュレータがエターナルを志向しているように感じられる状況を打破するために、KONAMIときめきメモリアル 4」(http://www.konami.jp/tokimeki4/)には期待したい。…いやそんな懸念は無理筋なはずなんだが、結果的にそのように見えてしまってもおかしくはない状況に、現在なっているのかもしれない、という話を L さんと先日して、そういえばこの日記(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20090908#p2)で書くつもりだったんだけど、忘れていたので、改めて書いとく。

  • いろいろあったが経緯は飛ばして(関連→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080509#p1)、ジャンルとして恋愛 SLG は衰退して、恋愛 ADV の時代になった。で、諸々過ぎ去ったあとその残照というか、痕跡として辿ることのできるメジャーな家庭用機向けシリーズといえば、第一に KONAMI 社の「ときめきメモリアル」シリーズ、第二に ASCII 社→エンターブレイン社の「トゥルーラブストーリー」シリーズということに、とりあえずしておく。
  • TLS シリーズは、2004 年の PS2「True Love Story -Summer Days, and yet...」(略称 TLSS)を最後に新作が出ておらず、旧 TLS チームはその後「キミキス」「アマガミ」などの、どちらかといえば SLG から ADV 側に寄せたゲームデザインで中坊のハートを鷲掴むべく試行している印象。
  • ときメモシリーズは、ときめきメモリアル ONLINE などの試行もありつつ、Girl's Side などへの展開も拡げつつ、堅調に恋愛 SLG 路線で来ている。ADV 側に寄せたアプローチは、むしろ 32bit 世代機当時に外伝的に展開されていた印象(「虹色の青春」「彩のラブソング」など)。
  • で、先日ときメモチームが作ったという恋愛 SLGラブプラス」がリリースされた。めでたい。
  • ということは…コンソールゲーム界における恋愛シミュレータ開発チームの双璧それぞれの「ピュア SLG な最終(最新)タイトルは、TLSS とラブプラス」というふうに見ることが可能な状態に、現在なっている。
  • さて、その状態で改めて両タイトルを眺めると、TLSS は「終わらない夏」を過ごすゲームで(エンディングはあるんだけど、それを避け続けることができる)、ラブプラスは「エンディングのないゲームデザイン」だということになっている。なんかこれ似てるよね。つまり、恋愛 SLG 開発を追及していくと、終わらなくてもいいゲームデザインへ収束するということに、現在なってしまっているような気がするけど、それは違うはずだよね、というか、恋愛シミュレータを志向する以上、エターナル路線のタイトルは開発チーム史上一度は通らねばならない通過点なのだよね、なぜならオタクは永遠を夢想し、永遠を願いつつも、そこに添い遂げることのできない生命体だから…というかんじ。
  • なんにでも終わりはある、ただし、何度でも繰り返すことができる。それが正しい道筋で、では何回くらいまで消費に耐えるゲームデザインになっているか、つまりはリプレイバリューを追求する姿勢が、たぶん健全で。ときメモ 4 は、たぶんそういうデザインになってるんじゃないかなと思うので、システム開発上のトピックなどにはそれほど期待しないのだけど、シーンの気分的な揺り戻し効果には、わりと期待したい。

とかなんとか。