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ドキュメントスキャナ衝動買い

  • 箱

突然ドキュメントスキャナを買いたくなったので、ドキュメントスキャナ屋に行って、買って、帰ってきた。じつのところおれに現在必要な機械というわけではない(←うちに所蔵してる紙資料の分量は、データ化しないとどうしようもないというほどではない)。ということはわかっていたのだけど、ブツ欲に押し切られた格好。最近家以外でドキュメントスキャナをわりあい使うようになって、あーこれおもろいなと思ったっていうのと、あと少量といえども一応整理すべきものは存在するという理由付けと、しかしなんといっても、結局のところは、「それが必要だからその作業を行う」という目的のための手段としてでなく、「その作業をやること自体を楽しみたいから目的を準備する」という手段のために目的をこねくりまわす心理を、楽しみたいという気分が強かった。短くいえば「春だから」。デジタルガジェットがオタのためのものであるかぎり、それらすべては基本的に無用であるべきだし、デジガジェオタとして、それらを無用の枠に押し込めておく努力には意味があるとまで錯覚する。有用になってしまえば、その利用シーンはただの生活であり、輝きを失う。

今年あたまくらいに読んだ、はてなハイク「雑誌をデジタル化するよ」項に感じた「あーなんか楽しそうだな」感が、たぶんかなり背中を押した。

みなぎり→発散フェイズ。

  • 16:38 突如みなぎってきたので民生用ドキュメントリーダでもひやかしに行くか。
  • 18:46 ひやかすつもりが新機種持って帰ってるぜ。

妄想青天井膨張フェイズ。

  • さてこれで家でもドキュメントリーダ使えるようになったので本棚を空にするぞー。
  • OCR 買って、ラノベ蔵書全文検索とかしたら無茶苦茶おもしろそうなんだがなー(フレーズ検索で何件ヒットするかを調べて一人で馬鹿ウケとか)、そんな無駄なことはさすがにしない。

現実の壁に衝突して妄想しぼみまくりフェイズ。

  • 家には押し切りがないので、本の分解が異様にめんどいことに気付いた。とりあえず普通に書類の読み取りに使うか…。ざっと裁断機の相場を調べたがわりと高い。スキャナ代でもう結構使ってるので追加の遊び金は出てこんなー。
  • Kinkos で 1 冊 105 円とかで裁断してもらえるらしく、なにはなくとも取り込んどきたい本はそれでやるのがいいのかなと思ってんだけど、そういう本が 200 冊くらいはあるわけで、そんだけ利用してると普通に裁断機買えちゃうんだよね。でもいますぐプラス 20,000 円出す気はゼロという。
  • いっぽうで読書効率最強は文庫本という事実はあるので、お気に入りの本はそのままもっときたいという部分もあり。となると省スペース化のためデータになってもらうぶんは「今はそれほどでもないけど数年後とかに読みたくなるかもしれない後回し物件」ということになり、そこにコストかけるのは…という。

着地フェイズ。

  • 比較的作業が楽なうえに現物保存で経年劣化が気になる物件として、同人のコピー&プリントアウト誌というカテゴリがあって、これらについてはサクサク作業を進めたほうがいいかも。早速カワムラケン「複数性のパラドクスを超えて」などを取り込んでみた。うん、いいかんじだ。印刷製本した P さんごめんなさい。

使用感点検フェイズ。

  • A4 プリントアウトの束を放り込んでみたら、紙はとくに斜行してる様子もなかったのに PDF が盛大に斜めってしまった。これが斜行トラブルか。自動補正機能があるっぽいので ON にしとこう。

死んだ子の歳を数えるフェイズ。

  • だれかうちの本裁断するバイト…いや DIY の自分時給はゼロで計算しないとライフハッカーどもと同じ穴の狢になってしまうぜ。あぶねえあぶねえ。

翌日フェイズ。

  • ゴツめのカッター買ってきて一冊バラしてみたんだが、ちょっとやりごたえがあってルーチンワーク化しづらかった。プロジェクトとしてはガンダムウィングくらいにしか当座予定を立てられんので痛い。
  • 取り込み作業がらくちんすぎて解体部分がボトルネックになってしまう。横で取り込んでも自動認識で上下をそろえてくれるのは素晴らしい。けどたまにミスって手修正必要。
  • 400 ページ近い文庫一冊でソートミスは三回くらい。ノリの剥がし漏れで。文庫の厚さなら 50 ページくらいずつつっこめる。安全マージンで 40 枚強か。斜行は個人的には気にならないレベルだったが、これは 4,50 冊程度は数をこなさないと体感に落ちてこない気がする。
  • 基本的には、ある程度順番を考えつつガンガン取り込んでいって、ミスしたぶんは Acrobat で修正というかんじになる(面倒くささが鎌首をもたげる前に体を使う作業は一気に終わらせるべきで、修正とか入れ替えとかはデスクトップ側でやればよかろう方式)。継続取り込みで一発 PDF 作成とかこだわらなくてもいい。
  • 解体のための機材がない状態では、やっぱコピー本やペーパー、ビラの整理にこそ向いている。サブカルのひとにはうれしいアイテムだろうなーこれ。
  • 肝心の iPhone への取り込みは、Acrobat から jpg に吐き出し→ iFunbox で転送→ iComic で画像として閲覧。やっぱり iPhone の画面サイズでは文庫本読むのはむり。OCR して段組みしなおして取り込めばいけるが、そんなことまでしてしまうのは、ドキュメントスキャナ運用のためかなり緩めに再設定した脳内「他人の著作&成果物バラバラ殺人ポリシー」にも反するし、だいいち自作してるうちに全文覚えてしまって結局端末で読まないというパターンにハマるわ。

とかなんとか。