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最近の読書

「破軍の星」読み終わった。ちょっと硬かったけど、おもしろかった。おれの北方氏作品読み順は、北方三国志水滸伝ときているので、日本史の世界を描いている北方氏作品というのは、なんだか不思議だ。けどこっちが元なんだよな。北畠顕家は偉いやつだったよ。次から「戦国」を遊ぶときは、もうちょっと親近感をもって伊勢の北畠家を見ることにするよ。

国家観みたいなものもあり、結果的に三国志と同じものが描かれてあるようにも思ったが、対称的だ。中国には天皇がなく、日本にはあって、そのありなしどちらにも制度的な問題があって、描かれる当事者の視線の質は異なる、みたいなかんじ。なるほどねー、北方太平記、か…。

あとはー、顕家の任地が東北ということで、なんとなく「もののけ姫」のこととか連想した。もののけ姫の時代背景は、おそらくは室町時代後期となっているらしいので、室町幕府成立前夜である「破軍の星」と時代はちょっとズレてるわけだが、アシタカの故郷は、安家一族と多分設定的に近い。実際には、奥州藤原氏成立以前に朝廷に土地を追われた縄文系の部族を先祖とするのがアシタカで、その後鎌倉幕府に滅ぼされた奥州藤原氏の末裔が安家一族、というかんじになるか。