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最近のアニメ - 乃木坂春香の秘密関連

諸々ほとぼりも冷めたかんじなのでメモっておく。ガチャガチャと引っかかるアニメだった。とくに最終話あたりのコンフリクトは、見てて「んー?」てなった。乃木坂春香の秘密(=乃木坂春香がヌルオタであること)は、シリーズ中に都合三回問題として立ち上がってきた。

  • 第一回戦:オタク趣味 vs クラスメイト:「オタクはキモい趣味だ」
    • …は、三話の時点で解決してる。乃木坂の自意識問題は主人公という身近な他者の承認を得て解消した。
  • 第二回戦:オタク趣味 vs 親:「オタクは低俗な趣味だ」
    • …は、七話で解決。乃木坂は父親の圧力に向き合い、そこから主人公や母親の援護射撃もあって、乃木坂の趣味は親公認となった。

で、最後の第三回戦に来るのが、オタク趣味 vs セレブ:「オタクは貧乏人の趣味だ」問題。ここでねじれてんなーと思ったのは、対立の中で「オタクの貧乏くささ・低俗さ」を指弾されるのが、乃木坂本人ではなくて主人公になっていて、つまり当初「オタクの被害妄想っぽいオタクバッシング、から隠れオタクである彼女を守る、オタクの理解者でありオタクそのものではないオレ」っていうオタクの自作自演(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080728#p3)、に都合のいいポジションとして便利に振舞っていたはずの主人公が、(対立構造の都合で)オタク趣味を内面化していることになってしまっているように、見えるように作ってあるんだよね。それが計算なのか、雑なだけなのか、よくわからん。

単にセレブまみれのパーティにまぎれこんだ一般人である主人公が「おれは彼女にふさわしいのか?」と改めて悩むけど決意を経てハッピーエンドへ、というだけの話として整理すれば普通なんだけど、そこにフレーズ「アキバ系」を(ウリのひとつなんだろうから)絡めようと試みた結果、「主人公=(相対的に)貧乏=オタク趣味」という部分でつながってしまって、「オタク趣味が彼女にふさわしいのだろうか」と「おれは彼女にふさわしいのだろうか」がへんに二重奏状態になってしまった、ということだろうか。アキバ系趣味にせよ主人公にせよ、乃木坂にとってそれが OK であるという根拠は「それらが彼女の選択だから」という一括りになってしまうので、主人公とアキバ系って等価だよねーという話に。ふうむ。