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iPhone 買ったった

デジタルおもちゃ

わっちゃー。以下、適当に導入日記など追加予定。

経緯と導入。

  • iPhone は今買ったほうがいいハードなのか?違う。自分で買っといてなんだが、ひとにはやめとけとアドバイスする。ハードウェアは生産された時点で性能が固定されるが、現代ハードはネットサービスと融合してナンボなところがあって、そしてネットサービスは後になればなるほど基本的にはよくなっていく、ので、同じハードを所有していて得られるユーザ体験の豊かさは初期と末期でかなり違う。だから、迷ったときは「十分に良くなるまでは買うのを待つ」が最適解だ。
    • ネットサービスとの融合は、いってみればそれまでの「ひとつのハードウェア設計の持つポテンシャルは、それが発売される瞬間が最高で、そこからゆるやかに下降する」という考え方を刷新して「ネットサービスが継続的に改善されていくことにより、ひとつのハードウェア設計の持つポテンシャルが高めに維持され続ける」という新しい考え方を打ちたてようとする現代産業が夢見るひとつの野望ってことだと思っている。ようは「一度決めたら変更に非常なコストがかかるもの(ハード)」は拡張性のことも考えつつ手堅く作っといて、「後からでも比較的作り変えが容易な部分を残したもの(ソフト)」を継続的に改修し続けることで「生きた製品」としての寿命(売り場における鮮度)を引き延ばすというかな。
    • それに加えて、待ってれば Apple 社はたぶん現行機ユーザも買い替えを検討するような新機種を出すんだろうしね。それがなかった場合でも確実に、本体はコストダウンされるんだろうから、後のほうが安価に入手できるようになるはずだ。
  • EM ONE の料金プランを変更、ほぼネット接続を捨てて「ちょっと素敵なスタンダロン端末」的な運用に徹することにして、ほかにあれこれ勘定したら、毎月ほぼおなじコストで運用できることがわかったので導入した(べつに EM ONE で通信してもいいんだけど、最低料金を超えると毎月のコストが赤字になる計算)。以前の導入検討でいうとパターン 2 の変形というか、前倒しだな(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20080926#p2)。決意のためには EM ONE の通信解約、携帯電話も iPhone に一本化するというのが清々しいんだけど、それやってもあんまコスト変わらんのでとりあえず保留。とはいえ事実上携帯通信回線が Softbank 社のみ(912SH&iPhone)ってことになったのはなんかイヤ。端末が複数なら通信経路も複数にしたいセキュリティ意識。ていうか都内で暮らしてるぶんに、EMOBILE 社の回線は速くて太くて十分ってかんじなので。それを捨てるのは惜しかった。
  • EM ONE にしても、「携帯電話でネットでもやるかと新機種に変更してみたら、むしろ入力の貧弱さからフラストレーションが溜まってしまったので、勢いで導入」という経緯で(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070812#p1)、やっぱデジガジェって損得関係ないというよりはむしろ損だとわかってるんだけど情動に衝き動かされてやむをえず導入するもんだよなーというかんじ。結果として、EM ONE は相当しあわせな携帯環境になったのだけど、iPhone はそうなる保証がいまんとこないというか、現状では体験として EM ONE からだいぶ後退することになることがわかっており、ちょっと憂鬱。早まったとはわかっているのだが、「待っていれば十分な幸福が低コストで提供される、のはわかっているんだけど敢えて余計なコストを支払ってあまり幸福とはいえないとわかっている先端側に僅かでもにじり寄りたい」というゲームマッチョイズムシンパ的なマインドが。
    • 消費者の立場における先行者利益ってようするに「体験」のことで、なぜそれが価値を持つのかといえば人間が時間を自由にできないからという話になって、よくデザインされているけど不自由度高いなーと思う。

にしてもおれは買う気がなくもない商品について悩んでるとき店頭に行くとダメだな。版画とか教材とか一生いらねえのでキャチセールス耐性は高いんだけど、ガジェットとかには弱すぎる。BACK TO THE FUTURE は好きな映画のひとつだけどおれはマーティからなにも学んでいない。やつは「臆病者と言われるとキレる」という自分の弱点を克服することで成長した。おれは店員に「なぜ iPhone を買わないんだ?臆病者だからか?」とか言われれば買ってしまうだろう。いやそんなこと言われてないのに買ってるし。それ以前の問題だよ。衝動で買って得られるカタルシスは人生を豊かにしないというのに…。

まあ絶望してても仕方ない。きっと iPhone だってナイスなハードになっていくんだよ多分これから。おれは Apple 社やジョブズ氏のことを特に好きではなくて、それらのことを好きでたまらないひとが傍目に気持ち悪い程度にしか関連した感想がないひとなんだけど、そういう人間にも幸福を提供するポテンシャルや度量くらいは、iPhone にだってあるはずだ。