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最近の読書 - 北方三国志再読

  • 八巻読み終わって九巻へ。死ぬ前の周瑜シーンの長さが気になった。ふつうひとつのシーンが終わると別のキャラの視点に移るのだが、八巻ではしばらく周瑜視点が続く部分があって、そこが異例に感じられた。死ぬ前に描いておかねばならないことが多かったということか、描き続けることで死を先延ばしたかったのか。
  • 周瑜は群雄割拠以降の情勢に最適化した英雄だったと思うが、馬超は生まれる時代が遅かったな。器はデカいが、デカさを繕う部下に恵まれず、また活躍できるドサクサ場にも恵まれなかった。とはいえ、馬超は天下を狙わないキャラだから、いい時期に生まれたとしても、手遅れになるまで戦いはじめなかったかもしれない。
  • 張衛がようやく戦いはじめ…たのか?いやこれはもう死亡フラグ立ってるんじゃないのか?というかんじの状態。鮮広が最後にいい仕事してくれたので出来ていることだが、石岐の謀略は防げてない。やっぱこいつの勝ち目が見えない。次読むときこそは張衛タイムテーブルを作表しよう。どの時点かに一念発起すれば勝ち目があったか否かチェック。なさげだ。なんというか、ヒーロー感に乏しいのよな。曹操なら 100 万の太平道軍と戦っても大丈夫とか、周瑜なら曹操軍 30 万と戦っても勝てるとか、そういうふうに苦境が設定されても通過できるかんじがあるけど、張衛だと環境設定をラクにしていく方向でしか伸びていくイメージが作れない。
  • 張松はビジュアル描写のある珍しいキャラだったのにサクっと退場、龐統も「これから伸びる」系だったけどあっさり死亡。とはいえ今回の再読では「これから系があっさり死ぬ」は北方水滸伝で読みなれており、驚きもなし。なんか赤壁以降の劉備軍は描写が淡々としてるよなという印象を強めた。この淡々としたかんじが、関羽張飛劉備と毎号怒涛の死亡ラッシュへと結実していってしまうということかもしれない。溜めてはいけない力が運命の弓にテンションを与えていっているような…。
  • 北方三国志最大のクライマックスシーンである、豚の野戦料理シーンを満喫した。漠然と張飛ファミリーの団欒としてイメージしていたのだけど、このとき王安は居なかったんだな…。
  • 袁綝はいいかんじに育ってきた。フラグ屹立しまくり。もーっ馬超くんのドンカン!もう知らない!てなもんだ。