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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか

先日マクロス劇場版をひさびさに見て感動した。80 年代はロリが年増に負ける時代である。最強ロリが君臨しつづける 90 〜 00 年代に浸かった我々に浴びせかかる納豆ミサイル。ミライさんの魅力は歳食わないとわからないが、初代ガンダム当時のミライさんは年増に見えても十代だー。いやガンダムの話じゃない。音無響子の話でもない。ミサじゃよ。ひさびさに美樹本氏デザインのキャラクタが動くところを見たような気もして、そこも新鮮だった。とかいってたら「いやミンメイは別にロリじゃないだろ」と複数の方角からつっこまれて串刺し。ロンギヌスが。AT フィールドを(なんでそこでロンギヌスかといえば一緒にエヴァンゲリオン劇場版も見たからだ)。いやべつにそんな部分に AT フィールドを展開してでも守るべきおれの実存などはないので、忍法変わり身の術よろしく実体のおれは無傷なのだけど。ロンギヌスは空しく T シャツの巻き付いたいびつな材木を貫くばかりであった。キール議長予定どおり。冬月シナリオどおり。

Twitter から視聴ログを採録

  • 03/22 05:20 ロリが年増に負けるアニメさいこー。
  • 03/22 05:30 マクロスひどい話すぎる。
  • 03/22 05:39 歌い終わったあとのミンメイ vs ミサのガンとばしあい後、ミンメイの「退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!」という態度がすげえ。

…最後らへんだけだな。しかもかなり間違っている。…いや、短絡的にはこのてのおもしろがりかただってできもするわけだけど、ヒカルの立場でじっくり考え込んでもけっこう奥深いよマクロス。「彼女以外のひとを選んだぼくが、ぼくらの世界にとって必要な彼女に対してどんな言葉をかけることができるのか」、という無茶な問題設定をサラリとクリアしてみせる 80 年代精神というかな。エヴァ以降、あるいはエロゲー以降の 90 年代にマクロスをやったと仮定すると、とても面倒くさいアニメが想定できる。歴史に残る鬱展開が繰り広げられることは疑いない。

それを、ほんの数分の展開で収束させちゃうのが 80 年代ってことかなと思う。「全体」という幻想が有効だったことがおそらくは大きい。個人に真摯でありつつも全体に寄り添う、という感覚。屈託を抱えながらもあっけらかんとしたヒカルとミンメイの男気は、だからミンメイのものであるのと同時に全体のものでもある。「あなたはまだエヴァに乗れるじゃないの」とかミサトに言われたとしてシンジが素直にエヴァに乗るか?不貞腐れて乗ったとしてもまだ戦わんじゃろ?なにか取り返しのつかないものと直面するまでは暴走もしないのだろ?後悔できない現実を埋め合わせるためにだけ生きてきたってことになったんじゃろ結果としては?現代は空気という物語に代替する仮想空間により、全体感が復権しつつもあるが、とにかくにもそのように内実が実際に軽薄であるときにこそ、だからこそ、歌が力を持つということかもしれないとは思った。逆にいえば個人が散文的に語られすぎる時代に歌までも、というのは、ちょっとクドいかなとも。

…とかなんとか、様々な軽さと、軽重にかかわらず等しいはずのキャラクタの心のことなどを、考えたり考えなかったりした明け方だった。