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RPG 関連妄想まとめ 2

旅行 | 080103

昨日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20071226#p1)からのつづき。

  • もうひとつ漠然と考えてるのが、21 世紀の RPG てパチンコパチスロなんじゃないかなーってあたり。結構少なくない比率のひとたちにとってみれば、べつに「たまに北斗でラオウに勝った」みたいな娯楽性でいいんじゃないのか。違うのは、第一にかかる金が桁違いってのと、第二に、これは RPG に語義的に必ず備わっている要件じゃないんだけど、それが RPG の普及と席巻を強力に後押ししたと大概信じられている、「時間さえかければ誰でもクリアできる」が、パチンコパチスロの場合確率的にしか保障されていない、というあたりか。時間消費娯楽のポジションとしては最近の流れで似たようなものになりつつあるような。技術介入の余地が減っていった先には、RPG とパチンコパチスロの違いは家庭用とホール向けの土俵最適化の方向性の違いでしかなくなっていくようなきもする。
  • 一方そのころ ADV は…。
    • RPG と同じく古いジャンルである ADV の現代形が息づいている界隈といえば、そのひとつは間違いなくエロゲーということになる。据え置き機よりヘヴィな環境である PC を基盤として細々と独自発展し、そこから有力タイトルは家庭用機へも移植される流れができている。システムの高度化というよりは、顧客最適化といった意味合いでの発展だが、目に見えたシステムのリストラが少ないぶん、相当細やかに行き届いたサービスに成熟しているものと推測される。
    • ADV には家庭用機でも数度のブームがあったけど、それがなかなか定着せず、メジャージャンルというほどになりえないのには、「そもそも TV は絵を見るメディアで、PC ほど快適に字を読むことができない(リフレッシュレートが低く、解像度も低く、画面が眩しすぎる)」とか「近年の家庭用機が、静的なゲームプレイより動的なゲームプレイに対して拡張進化してきた」とか、そういった事情もあるだろう。が、近年そのへんの垣根は曖昧化している。高解像度化した HDTV なら現行 PC エロゲー標準(800x600)よりも高解像度の静止画を表示できるし、そもそも近年の ADV フルボイス化&オートクリック制は、字を追うことなく漠然とフェイスによるスクリプト芝居を眺めるゲームプレイを可能にした。また一方携帯機にも、十分な解像度を持ち静的なプレイに適した PSP があり、また十分な精度とはいえないがタッチパネルを備え柔軟なゲームプレイ可能性をもった NDS がある。
    • そんなかんじで微妙に ADV 向けにもハードウェア的には土俵が整いつつあるような気がする家庭用機だが、いかんせんシーンの中心が家庭用ではないので、やはりそう手軽に揺り戻しの波は来そうにないし、またそれが現在形のジャンル ADV にとって幸福とも思えない(むしろ近年高解像度化の進んでいる携帯電話市場のほうが、規模的にもやりやすい部分があるんだろう)。挑戦的なデベロッパが単発的にヒットを飛ばしてバトンを繋ぎ、徐々に流れを太くしていく、みたいかんじで、しばらくは推移するかんじだろうか。
  • 据え置き RPG の現代化のキーワードとして、ベタには ACT 風の潮流があったけど、今後しばらくすれば、たぶん RTS 風へのリーチが試みられるだろう。リアルタイムカードバトルゲーなどがその兆候の先鋭に居る、というかんじ。「RTS 風」は、べつに RPG に限ったトレンドではなく、近年は ACT というか、FPS からも RTS 風のシステムを取り入れたタイトルが出始めている。結局マウス操作&キーボードショートカットをもって完成された RTS そのものが PC からコンソールへ土俵を移す事態は誰の幸福にも寄与しないとは思うのだが、そのエッセンスだけをうまく取り入れたゲームは、既存コンソール向けゲームジャンルを再活性化するのではないかと期待されている。
  • FPS から RTS へのリーチについては、それこそ手前に「FPSRPG 化」という話があって、これについては物語ツールとしての FPS の怪物的進化、また小隊指揮要素や CO-OP の標準化などパーティプレイの充実など、現時点ですでに達成されたと言い切って良い。そこからさらに拡張した路線が RTS 化で、これは現在各社タイトルを発表しつつ試行錯誤を繰り返している段階だろう、というかこのへんは以前の日記に書いた(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070828#p1)。
  • RPG という様式のリストラ」「適度な ACT 性の発展としての RTS 風へのリーチ」らへんで微妙に期待したいかなあと思っているハードは、PS3 でも XBOX 360 でもなく、Wii ということになる。ゲーオタ的には苦笑材でしかない成句「Wii コンにみる新しいインターフェースの可能性」というやつだが、こと RPG に関していえば、あれを案外いい具合に役に立たせようとすれば、まあ明らかにガチ RTS は無理であるがゆえに、なんかいい具合に RTS 風になった RPG 的ななにかが、うっかり生まれたりせんのかなという。カードとかデッキとか要素成長とか、なんかちまちました組み合わせを考えるのが好きな客層も居るだろうし。

だんだん指が疲れてきたうえに画面狭いのでなに書いていたのかわかんなくなってきたのでまとめる。

  • 旧来型のシステム上でのおもしろさ追求は携帯機で。
  • ある種のゲームプレイ感については、すでにパチンコパチスロが引き受けている部分がある気もする。
  • 据え置き機にもってくるなら即応性の取り込み必須。
    • それが ARPG 的な方向なら、手っとり早さの追求を突き詰めると FPS になる。
    • ATB みたいな戦闘システムの複雑化にもっていくなら究極は RTS になる。
    • でもまあ ACT も FPSRTS もそれぞれ互いの方向を睨みつつ旧来型のモデルからの脱却をはかってる最中なので、べつにそれを突き詰めることが正解になるわけではない。他ジャンルのいい部分を取り込んでダメな部分をカットして、結果自ジャンル上で「いい具合にアレする」のが肝要。たぶんその過程で予想外の新ジャンルの誕生も、期待されている。

というかんじか。