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なぜ男サークルクラッシャーは居ないのか?

Forza 2 | 070527

先日(http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20070512#p1)の続き。

男のサークルクラッシャーというものは想定していない。おれの想定するサークルクラッシュ現象は、常に「一人(または稀に複数)の女サークルクラッシャーとその周辺の男たち」という組み合わせで起こっている。というか「一人の男が原因で三人以上の女同士の人間関係が悪化してサークルが崩壊した」という事例を知らない。したがって、おれがサークルクラッシャーといえば、それは自動的に女性ということになる。が、それは観測事例がいまのところ 0 件であるというだけの話で、男サークルクラッシャーの存在可能性がないという意味ではない。

サークルクラッシャーが観測されづらい理由の推測。

  • サークルクラッシュ現象とは、「特定異性の(自覚無自覚を問わない)誘導による、同性同士の関係破壊」である。そして、男が女同士の関係を破壊することは、女が男同士の関係を破壊するより難度が高いのではないか。
  • サークルクラッシュ現象は、サークルメンバ各人の持っている情報の不整合により起こる。対サークルクラッシュ現象とは情報戦である。そして比較的密である女同士のネットワークは分断されづらく、比較的疎である男同士のネットワークは容易く分断されるという話かもしれない。
    • 男には人間関係を暗黙知として運用するのを好む傾向が?女には人間関係を形式知として運用するのを好む傾向が?
      • それと別の話だが、基本的には「男は勘違いしやすく、女は勘ぐりやすい」とでもいうような性向差はあるように思う。で、自覚的なサークルクラッシュが仕掛けられる場合というのは、「サークルクラッシャーの勘ぐりベースの世界観闘争が、周辺の男の勘違いを誘発する」と言い換えられるかんじになるか。
    • たぶん各種情報共有の中でも「男メンバ同士でサークル内の女メンバの話をするような機会はあまり(オタサークルにおいては「ほとんど」といってよいレベルで)ない。女メンバ同士でサークル内の男メンバの話をする機会は(オタサークルであるかどうかを問わず)かなりの頻度で見聞きする」というような事情が要因として大きい。「彼(彼女)はこんなかんじのひとだよね」という情報が一定の帯域で連絡されているかぎりにおいて、サークルクラッシャー側の(意図的な)情報工作は効果を発揮しづらい。
  • 同じことの言い換えだが、女のホモソーシャルは男のホモソーシャルよりも強い説。強いというか安定している。流動化への抵抗力を持っている。
    • サークルクラッシャー的に振舞う男が居た場合にも、女コミュニティは結束して事態を収束させる。
    • ライトかつ無自覚系のサークルクラッシャー的な振舞いといえば、ようするに「誰にでもやさしい男」がそれに当たると言えるだろう。そして女コミュニティに「誰にでもやさしい男は不誠実である」という価値観が一定の強度で存在しており(これと同様に「誰にでも愛想がよすぎる女にはちょっと気をつけたほうがいい」という合意が男コミュニティにもあればいいのだが)、これなどは対サークルクラッシャー状況を考える場合に有効な予防策として働いているように思える。幼稚なたとえだけども、小学校の頃女子とよく一緒に遊んでいたような男子なら、ある日突然「結局 A くんは誰のことが好きなの!」とかスクラム組んで押し寄せられた経験がないだろうか。全体の安定が脅かされたとき、問題の中心に居る個人に誠意を迫るのは効果的だ。
  • 「彼氏が浮気した場合、彼女の憎悪は彼氏にではなく浮気した相手の女性へ向かいがちだよね」問題との絡み。
    • 枠で区切った範囲の話でいうと非対称だが、結局女にとって「人間関係(存在)」とは女同士の関係のことであり、男は「問題(現象)」に過ぎないのではないか、みたいなアレは通じている気がする。女にとって最終的に「ケリがつく」というのは「女同士での合意が成立する」ことで、男は「悩みごと」ではありつつも、自体同格で関係構築すべき対象とみてはいない感とか。
    • そういう意味では、「(実在でなく)架空の男性キャラが原因でサークルが崩壊した」というような事例ならありうると思える。たとえば「FFVII の正ヒロインはティファとエアリスのどちらか」というような対立によって、女オタ同士の人間関係が修復不能の段階まで悪化してしまうなど(参照→http://d.hatena.ne.jp/matakimika/20060314#p1)。この場合 FFVIIクラウドが、男サークルクラッシャーとしてサークルクラッシュ現象に当事していることになる。

やおい及びコスプレ関連の女オタサークルで数件観測した、女社会に男オタが混じった場合の対処法。年代やクラスタによって個別状況といえるので、べつにこれが一般化できる話とは思っていない。

  • 少人数女サークルの場合、同規模の男サークルなどよりはっきりと序列が決まっている。いや序列とは違うか。役割というか。かなりの頻度で血縁関係に当てはめてそれが確認されている光景を見た。お姉ちゃん役、妹役など。
  • そういう小集団に男が混じる場合、極めて短期間で「その男とは、メンバのうち誰が付き合うのか」が決定される。「お姉さん」役の女と付き合うことになった場合には「お兄さん」などと呼ばれ、仮想の血縁関係に組み込まれることになる。
  • 誰が誰と付き合うのかに男側の意思が関与しないわけではないが、マッチングには「○○さんは××ちゃんと付き合うべき」という女側の意向が前面に出やすい。付き合い始めてから「やっぱり違うかな」とか思っても、すくなくともそのサークル内で別の女メンバに乗り換えるなどということはほぼできないようになっている。別れる話になると、サークル自体との決別とセット。
    • 女は男と違い、告白する以前にほかの女性メンバに対しコンセンサスを取りがちという話でもある。これがある種の抜け駆けや二股抑止の契約として機能していると見ることができる。

まあ様式自体の良し悪しは横に置いて、この状態だと男はサークルクラッシャーになりづらい。いやなりたくてなるひとはあまり居ないのだろうとしても。