matakimika@hatenadiary.jp

WELCOME TO MY HOME PAGE(Fake) ! LINK FREE ! Sorry, Japanese only. 私のホームページへようこそ!

仙術超攻殻 ORION

仙術超攻殻 ORION

ひさびさに読んだがおもしろいな。いいな。スピードとパワーだな。一冊完結。読み始めから読み終わりまでは一息で行くのがよい。士郎正宗氏作品初心者から中級者の中間で読むとよさそう。というかおれの場合最初に読んだのがその頃で、非常におもしろい体験ができた。

士郎氏固有の世界上で展開されてゆくストーリーはわりかし単純ながらその語り口が当然のように難解だが、ORION は士郎氏作品中でも展開の勢いがよいので初見はそこをまず楽しむべきで、最初から腰を据えて一コマ一コマ追ってしまうのは勿体ない。だがそうなると個別の設定や意味、ベクトルなどを把握・理解しつつ読むのが困難となる、そこで出てくるのが「代数読み」とでもいう考え方だ。よくわからない設定や規則が出てきたとき、そのままパッケージングして内部をそれ以上深く詮索しない、名前より内側をわからないままでも扱うことを可能にする。これにより ORION のスピード感をさして殺すことなく、つんのめりながらも強引に読み進めることができるようになる。このつんのめり感がよい。それは体感スピードを増す。おお!なんか無理矢理だがおれのドタマのチャクラが回っとる気がする!という。

ORION は初版 1991 年。オタ年代上でいうと宇宙英雄物語とかが盛り上がったり迷走していった時期にかぶさって影響の及んでいった漫画と思うが、それぞれ展開していたレイヤがかなり違ったように感じられ、交錯をどう位置づけてよいかについて考えがない。年表とか調べてみるかなあ。