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最近きいたネットラジオ

井の頭恩寵公園 | 060504

数えてみるとけっこうあるような気がするのでリストアップ。

  • 無職童貞ボンクララジオ
    • 自アンネットラジオ2ch とか二次裏とかと違い、基本的に自アン民というのは無気力・無能の集合であって、外部に通用してゆくようなコンテンツを生み出すことがない。ので、匿名コミュニティにありがちの、まとめサイトであるとかおもしろ過去ログ集みたいなものがほとんど存在しない。自アン文化は他所に出しておもしろいようなものではなく、また、万一やる気の有り余っているような人間が居たとしても、そのひとに「自分の活動に自アン文化を組み入れていこう」などと思わせるほど、自アンの持っているコミュニティの力や性質はいいものではない。なにかができるなら(自アン民としてでなく、なんらかの顕名などで)他所で独自にやればいい。なにもできない・するつもりがないからこそ自アンに居る。ほかではどうだか知らないけども自アンに居るあいだには「なんにもしなくていい」という怠惰な感覚。自アンというのはそういう性質の匿名コミュニティだ。なので、わざわざ自アン系でラジオをやろうなどという人間が現れるという事態は極めて異例といっていいだろう。
    • 第三回あたりから聞きはじめたが、おもしろさセンサに一切引っかからないというよりはつまらなさゲージが常に MAX みたいなかんじのラジオでびっくりした。うわーこの宇宙には真空が詰まってるよ!宇宙船の窓を開けたら真空が入ってきて窒息しちゃうよ!これはこれである種の才能なのだろうかと思わなくもなかったわけだが、しかしそうじゃないよなたぶんこれが普通ってことだよな。「ゾッとするほどつまらない」ってこういうことかなと納得。普通が一番ゾッとする。
    • この「ゾッとするほどつまらない」というフレーズは、以下のような流れから出た言葉→「…ようするに匿名サイトって一握りの面白い人にぶらさがってる状態なんですけど、ぶらさがってる側に限って「このサイトに所属してる俺は面白い」って勘違いをしがち」「ネットやってると普通の人なのに面白い人が多すぎると思う一方、ゾッとするほどつまらないやつってのもたくさんいるんですよね」
    • その点で、2ch の VIP 板とかには「つまらないなりの、人工的なおもしろさ感の醸成の努力」とかは感じられるので、あれはあれで偉いんだなとちょっと見直した(テンプレも 100 回繰り返せばおもしろいような気がしてくる的なアレだが)。まあ外部から見ればそれもつまらないことなんだけど、内部のための努力なわけだからある程度そう見えて仕方ないことだし、拙いなりにやろうとしているだけマシというか。それ以外の方法では救われないひとだって居ると考えれば、自アンとかは匿名コミュニティとして奥深さが足らんのだろうかな。
    • とか、関係ない話で盛り上がるくらい聞くべきもののないラジオだった、のだ、が、なんかもう最近はグルリと一周してこれはこれでべつにいいやという気がしてきた。誰がつまらなかろうがそれと無関係におれは暇なのだし。暇を持て余すことのできる人間にとっておもしろいかつまらないかなどという感受性は不要なはずだが、にもかかわらずそれをもって判断しようとしてしまっている滑稽さがまたラジオのつまらなさと地続きだし。ラジオのほうは現在まで変わらないテンションで全然おもしろくないんだけど、このおもしろくなさはトロメカ氏的には正しいのだろうし。この「成長しない魂」みたいな感覚って十年遅れのエヴァンゲリオンと考えればメタ視点では一種のおもしろさといえなくもないし。もうすぐ終わるらしいので、それまでは暇があったら聞いてみる予定。何本かログ落とし忘れたのでアレだけど。
  • 自アン+ラジオ
    • 自アン+のほうでもラジオやってたので、これも聞いた。こっちは意外とちゃんとおもしろかったような気がする。標準的な(非自アン民に勧めることのできる)おもしろさだったかといえば、そうではないとも思ったので、そこはアレだけど。箱のレビューをやりつつオタネタの横糸や縦糸を妄想やウンチクで補完しつつ通したり通さなかったりする、というあたりが「自アン民が自アンをネタにするラジオ」としは妥当なところだな的な。
    • ただ、それだけにネタ切れするとつらいかなという気もした。放送は一回だけだったようなので問題ではないけど、今後続くようだとゲストとか新しい血を適当に混ぜ返しながら適当にやってかないときついんだろうな。ラジオってたいへんそうだな。とか思った。ふつうの感想だ。トロメカ氏のラジオが異常なだけか。
  • 近藤淳也氏+東浩紀氏+鈴木健氏の宴会 podcast
    • http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20060227/1141080969
    • 上記二例とは比較にならないくらいふつうの podcast。いかにもデキそうなひとたちの雑談なので、ふつうにおもしろかった。
    • 近藤淳也氏の、適度な話の拾いかたとか話の聞き漏らし方が天然っぽくておもしろかった。わざとじゃないよなたぶん。あとやはり社長属性は決断力かとかなんとかおもった。
    • 東浩紀氏は、声だけ聞いてるとなんとなく「口から先だけでしゃべってるいとうせいこう氏」みたいなかんじに聴こえておもしろいなと思った。最近でおれに視聴可能のいとうせいこう氏の喋り姿といえば深夜生放送 TV 番組(番組名知らない)で司会とかやってるのを見るくらいで、まあそれは TV の司会なわけだから基本的に腹から出してる声なんだけど、東氏のこのラジオの場合とかだと適当な雑談で酒の席でもあるし、胸式呼吸で気楽にやってるな的な。

あれ、こんなものか。もうちょっとある気がするんだけど。プレイやんに入れてるやつとかで記憶漏れがあるかもしれない。

腐女子コミュニティにみられるヒロイン排他性 の件

腐女子のなかには、特定の作品について一人の女キャラクタをヒロインと固定した場合、それ以外の女キャラをヒロイン視する世界観の持ち主と相容れなくなる性質を持っているひとが居るらしい。不幸にも相容れない同士が接触してしまった場合、そこがどこであろうと泥沼の世界観闘争が勃発する。腐女子コミュニティすべてがそうという話ではなく、「たまにそういう問題が一部で顕在化する」というような話。らしい。

腐女子社会における「男×男」のカップリングや受攻の論争については、やおいに疎いおれでもわりとよく耳にする話であるが、「ヒロインが誰か」という点でも争いが起きるというのはちょっと意外だった。やおいにおいてはわりと女キャラって透明な存在であることが多い気がするというか。ヒロインそっちのけで男キャラクタ同士の関係性を追求するのがやおいじゃないの?…あ、だから「やおい」の問題じゃなくて「腐女子」の問題ということか。このあたりノーマルカプ一般化以降の感覚なのかな。

…というようなことを、はてなワンワンワールドで知り合った「渋屋区」(http://d.hatena.ne.jp/yugishibuya/)のユギ氏から「FFVII におけるエアリス派 VS ティファ派の闘争」の話をおしえてもらって思った。この話は非常におもしろかったので、許可を得て転載する。

Filn でちょろっと書いてました。

  • エアリス派 VS ティファ派

FF7AC を見たらしく、友人が珍しくメッセで上がってきてティファへの憤懣をぶつけていった。相変わらず嫌いなんだねえ(笑)。

FF7 がリアルタイムで発売された後のコミケで、ティファ派とエアリス派の醜い争いをこの目で見たことがある。往来のど真ん中で、ティファの悪口とエアリスの悪口を声高に叫びあう般若顔の若いお嬢さん二人という光景は、なかなか忘れられないものがあった。怖かった……。

カップリング派閥競争なんて日常茶飯事だけど、作品のヒロインが固定されてない場合も争いが起きるような。

女キャラの扱いについては、元々男女カプの間で溝になってたらしいのですが、FF7腐女子の間にもその波が来た感じでした。FF7 の場合、クラウドがどちらとくっついたのかが曖昧な形になってしまったのが原因かと。女性は彼氏が浮気したら、彼氏ではなく相手の女性に怒りの矛先が向く人が多いので、きっと FF7 も女性のこういうところが表れたのではないかと思っています。

そして今でもこの抗争は続いているようで(スクウェアキングダムハーツFFTアドベントチルドレン DVD など次々と出して、そのたびに再熱してるというのもありますが)、仲良くできるかどうかのリトマス紙にしている人もいます。はてなワンワンワールドでも言いましたが、私はエアリス派なので、ティファ派になった友人に三行半を突きつけられました笑。

名残はこのへんで見れるかなあ。

男オタ同士の場合には、べつに「誰をヒロイン視しているか」とかそういう部分で関係が決裂することはあまりないように思う。シチュエーションに関係する性別をすべて逆転する場合「このヒロインを口説き落とすべきなのはどの男キャラクタか」を男オタ同士で検討した場合に議論が決裂するか否かとなるが、これもまあ「おれはこう思うが、きみは違うか、ふうむ、まあそういうのもあるな」で終わってしまわないかな。あまりピンとくる話ではない。わりと緩やかに差異として認め合うことができる気が。設定だの考証だのは別として、正ヒロインや正ヒーローが誰かみたいな「各人が好きに決めてよかろうこと」については、正誤や優劣で語るべきものでもない的な合意が。…まあフニャチン野郎には熱き血潮が足らんのでそんな気合の抜けた結論になるのだ、みたいな話かもしれないのだが、そこは一応「魂斗羅 SPIRITS で、ボスを倒したあとどのような決めポーズでステージクリアを迎えるべきか」の議論が原因で(あいだにいろいろあるわけだが)つかみ合いの喧嘩をやった過去とかもありはするので、自分にそれが不足していたとは思わない。

…とか思ってたけど、もうちょっと考え直してみると、単に「男オタ同士が仁王顔で怒鳴りあいかねない論争」というシチュエーションに限れば、それ自体はべつに珍しくはないわけだった。最近は闘争の質がちょっと変わってきているけども、似たようなことは男オタだってやってるじゃんと言えはする。たとえばゲーオタにおけるマーケットシェア論争とか、あとガンダムにおける UC 史観闘争とかもそうだ。これらをすぐさま「エアリスかティファかの二択」と同列に置くのには違和感があるけど、表出しているパターンとしては大差ないよなとも思う。

そういう論争をやってしまう奥底や、その解釈から理解へつながる仕組みの違いがなんなのか説明できるようになれば、腐女子の大地の掟への理解がまた一歩深まるかもしれない。